10月3日付けの新聞記事で知りましたが、人間が世界中で使用する淡水の量が、世界中の雨水が地下に浸み込む量の実に3.5倍になってしまったとか。
人間の飲料水(衛生的な淡水)や農業用水の不足はかねてより頻繁にニュース等で見聞きする情報ですが、この「3.5倍」という評価は初めて。 もともと、人類の利用可能な淡水の量はとても少ないなどという漠然とした内容は、これまでもよく目にしましたよね。
曰く、「地球上にある水の98%は海水で、淡水はわずか2%。その淡水の中でも70%は氷河で、残り30%が地下水。陸上生物が利用できる水は、地球上に存在する水のわずか0.01%しか無い。」 とか、
曰く、「...私たちが飲み水や農業などに使える水はたった0.01%しかありません(しかも雨水はたった0.001%です)。雨は、地球上に均等に降るわけではありません。日本は世界の平均降水量の2倍近い雨が降り、とても雨に恵まれた国ですが、1人あたりの水資源量でみると世界平均の5分の1しかありません。雨はとても貴重な水資源なのです。」<墨田区のHPより>とか。
でも、この類の表現って、なんか危機感を煽って節水意識を高めようというような意図がミエミエ で、イマイチ、ピンと来ないのはアタシだけ?
相対的な「希少」とか「もったいない」じゃ無く、もう少し身近な例で絶対的な「定量評価」をして欲しいところです。
とまれ、とりわけ飲用上水については、世界的に絶対量が不足であることは確かそうです。
せんだって、市から、遅ればせながら地下水利用の実態調査というアンケートが来ました。(ウチは深井戸で青木湖の水を飲んでるようなものです)
結構なことですが、大町市では今のところ地下水利用については何の法的規制も無いのが現状です。
それどころか、大町市は市民の税金で確保している大切な生活用水を、超安値でしかも超大量に関東方面の水業者に販売しています。
また、駅間近の東洋紡跡地には良質な地下水を汲み上げる既設深井戸が数本あるそうです。ここの跡地利用にも、地下水利用をコントロールする条例等は全く無さそうです。
あくまで、あんまり科学的根拠のない杞憂、年寄りの心配性、老婆?心ではありますが、原発問題を含めたエネルギー資源論の次?...或いはすでに問題化しているかも知れないのは、「淡水資源」のグローバルな争奪戦なのではなかろうかと...。日本、とりわけその背骨に位置する長野県はまだ「水負債県」?では無さそうですが、日本はすでに「水」輸入国です。
さらに言うと、輸入肉や輸入飼料を生産するのに国外で使用された「水」も含めれば、日本はもう立派な水大量消費国であることは間違いありません。
水もそうだけど、石や砂の骨材だって、土だって、森林も、倒木さえも、温泉も地熱も、雪だって、景色だって、大町市はある意味、豊富な自然資源に恵まれた地域です。
残念ながらシェールガスやシェールオイル、メタンハイドレードは望み薄ですが (実は環境団体から強烈に批判されている採掘技術だそうです)、地域の持てる資源のバランスのとれた開発、エネルギーや生活用水の安定供給を保証する自給体制、地域内への有効な経済的還元等々を真剣に考える時期だと思います。
そういうヒゲ爺は、個人的には生業も縮小し極めて倹しい生活水準を心がけ
、日夜、地球環境への負荷を減らすべく鋭意努力して暮らしているのです。
他人に言わせると、これって単に「貧乏」とか「耐貧生活」と言うのだそうですがネ
One Response
木曜日, 4. 10 月 2012
地域の持てる資源のバランスのとれた開発、エネルギーや生活用水の安定供給を保証する自給体制、地域内への有効な経済的還元等々を真剣に考える時期。
私もそう思います。
そういう意味でもバイオ軽油は理にかなっていると思います。
先日、県知事の阿部さんとお話しする機会があり、「自然エネルギーに関しては総体的に考えて、長野県ならではのモデルを策定してほしい」と申しました。