トップページ » 菜の花ブログ » 大町に一大「コロニー」を企画した藤田財閥

Author: kasa
• 火曜日, 9 月 13th, 2011

代表のkasaです。

今日から、地域づくり学習会「水資源開発の歴史に学ぶ」が始まりました。

参加者が少なくて、講師の先生方にはたいへん恐縮ですが、この連続学習会を通じて、高瀬川流域の水資源開発に関する歴史資料や研究成果を収集・記録し、それらを基礎に、学習旅行プログラムづくりをすすめる計画です。

今日のメイン講師は、産業考古学会評議員で、長野県池田工業高校などの校長を歴任された北野進先生です。

北野先生は、独自に調査された資料をもとに、戦前の藤田財閥が、大町の豊富な水資源に着目し、それにより電気精錬によるアルミニウム生産をめざしていたことを、同財閥の中核企業である大阪亜鉛鉱業株式会社の資料より裏付けてくださいました。

大正5年3月に長野県知事に提出した「大阪亜鉛鉱業株式会社概要」には、

ただ農業国としてわずかに工業は半家族的工業の幼稚なる時代より、真正の工業立国たる「コロニー」を形成するに至りなば、地方に寄与するの利益はなはだし」(見開き左頁2行目より)

大阪亜鉛鉱業株式会社概要より(長野県歴史資料館所蔵)

大阪亜鉛鉱業株式会社概要より(長野県歴史館所蔵)

 

この時代の開発者の志の高さを感じさせられる文章で、その前段にはいかに高瀬川が巨大な資源であるかをうたっています。

藤田財閥は、ロシア革命のあおりで撤退を余儀なくされますが、この開発を土台に現在の昭和電工やJR大糸線、東京電力などの一大事業が育っていきます。

歴史を知ることはたいへん刺激になります。

次回は、9月27日(火)於:大町エネルギー博物館です。ぜひおこしください。

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.
Leave a Reply