トップページ » 菜の花ブログ » 海外の学会で大津波のリスクを発表していた東電社員

Author: kasa
• 水曜日, 7 月 20th, 2011

代表のkasaです。連日の原発関連で、しかもちょっと古いネタで恐縮です。

先日ブログに書いた持続可能な社会をつくる元気ネットが主催する「熟議型ワークショップ」(於:東京大学工学部、6/25-26)で、講義をされた澤田隆氏(日本原子力学会副会長)に私が質問しました。

kasa 「大津波による原発事故のリスクについて指摘するような研究発表や論文などは原子力学会内にはなかったのですか?」(この質問は1週間前にあらかじめ文書提出してあったものです)

澤田先生 「うちの学会内でそういう指摘があったとは把握していない。しかし、海外の学会で、東電社員が大津波による被災の可能性について発表していたことがあると聞いている」:shock:

今頃ですが、その事実関係を知りたくてネットで調べてみました。

どうやらその出所はロイター通信の記事(2011.3.30付)にあるようです。

 Japan engineers knew tsunami could overrun plant (日本の技術者は津波がプラントを乗り越える可能性を知っていた)

つまり、50年以内に大きな津波が福島第一原発の防護壁を乗り越える確率は10%程度あると、2007年にマイアミで開催された学会で研究発表していたが、そうした研究成果は対策に生かされていないといった内容になっています(ただし、このロイター記事に誤りや誇張があるとの指摘もネット上に出ていました)。

出所:東京電力HP

出所:東京電力HP

一方、検索している中で、東北電力が1990年に、貞観津波(869年)について分析し、女川原発2号機での津波の高さの想定は9.1mに設定していたという福島民報(2011.5.30付)の記事もありました。:shock:

いずれにしても、大津波による被災は「想定外」ではなかったことは明らかです。

私が関係するアセスメント(環境影響評価)の領域でもそうですが、過去の研究成果に関してもっと把握できるようにしておく必要があるし、研究者は自分の研究成果を社会に発信して、その適否を問う姿勢がほしいものです。

 

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