トップページ » 菜の花ブログ » 広域ごみ焼却施設をめぐって

Author: kasa
• 月曜日, 6 月 20th, 2011

代表のkasaです。

三日町自治会の対策委員会が、北アルプス広域連合によるごみ焼却施設の候補地となることを拒否することを決めたとの報道が今日ありました。
地元の意向は尊重されるべきであり、今一度じっくりと広域ごみ処理のあり方を検討しなおす必要があると受け止めました。

しかし、広域連合が設置した検討委員会の公募委員をつとめた一人として、また環境アセスメントを専門と自認する一人として、残念なことが3つあります。

それらは、広域連合が三日町を候補地に決めた直後に私が提出した「ごみ処理施設に係る生活環境影響調査についての提案」(2010年11月29日)からみて、そうした働きかけがまったく生かされなかったことに起因するものです。

一つ目は、広域ごみ焼却施設の問題が、委員会の答申後、三日町のみなさんの問題にすりかえられてしまったことです。私は、答申を受けて、まず3市村(大町市・白馬村・小谷村)で説明会を開催し、この問題を地域全体の問題として位置づけ、共有化することを提案していました。それをしない結果、3市村の住民のほとんどは自分の問題として受け止めず、なりゆきまかせという姿勢になってしまいました。これでは、三日町のみなさんに「公益性」や「公共性」を求める一部の声にも説得力はありません。

二つ目は、環境アセスメントが、残念ながら、今も、事業を受け入れることが前提だと誤解されていたことです。
私は、複数候補地でのアセスの実施を提案しました。これに対して、市議のみなさんからも「現実的でない」「無責任だ」との意見がありました。しかし、今年4月22日に国会で成立した環境影響評価法改正が、事業の規模や立地場所などについて複数案で検討する戦略的環境アセスメントを導入したことに明らかなように、開発事業の「常識」として定着しつつあるルールです。
ごみ焼却施設を好むか好まないかにかかわらず、環境への影響はどうなるのかというデータで事業の適否を判断するという手続きは、願わくば前向きに受け止めていただきたかったと思います。また、この分野に責任を持つ一人として、いまだに「アワスメント」という悪いイメージがアセスメントにあることを反省させられました。

三つ目は、私は広域連合にも、地元関係者にも、マスコミにも、委員会で議論したこと、私が考えたことを、三日町のみなさんにお話しする用意があると文書にもし、語ってもきました。しかし、その機会がないまま、今日があることを残念に思います。

今回の事態でわかったことは、広域連合や大町市には、この問題を本気でやりとげる意志がみられないことです。何のために、公募委員を含めて、計13回に及ぶ委員会を開催したのか。答申後、委員を務めた私たちにいっさい状況報告も協力の依頼もないことからみても、住民参加や協働を形式のみで考えていることがわかります。

私は、広域でごみ処理をすすめることには意義があると考えています。人口の減少、地方自治体をめぐる厳しさを勘案すると、事業の相互乗り入れによる効率化と、専門職員の確保は、広域化のメリットであると考えています。

しかし、今回の経過をみると、無責任体制となりやすい広域化のデメリットが先行してしまったようです。何より、大町市の責任は重大です。

私は、自分が関わって出された答申に説明責任を果たしていきます。

応援クリックもよろしくおねがいします
↓↓↓↓↓

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 長野情報へ
You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

2 Responses

  1. そうですね!新聞報道には、反対理由が明記されていないので、「反対派がわがままを言っている」と思われがちですが、反対する気持ちもよくわかります。3年前からこの問題をずっと考え、見守ってきた者として、今回の決め方は、まだまだ科学的・民主的とはいえないと思います。まずは、3市村住民皆の問題として、捉えられるように説明会の開催など行政としてリーダーシップをとってもらいたいものです。公平・慎重という点においても、アセスは2~3箇所で行うのが良いかと思います。三日町は第一候補地になったに過ぎないのですから・・・大町のゴミ問題を考える会会長より

  1. [...] 私は、先日のブログでも紹介したように、北アルプス広域連合によるごみ焼却施設について、私も公募委員を務めた検討委員会が答申した上位2〜3ヶ所で比較検討のアセスを実施することを昨年来より提案しています。 [...]

Leave a Reply