代表のkasaです。
原発事故に伴う放射能汚染の問題は、過剰反応にならないためにも、身近な状況がどうなっているのかの客観的なデータが必要です。
5/25付信濃毎日新聞の記事によると、長野県が県内6市で測定した空間放射線量は、長野市0.045、松本市0.05、中野市0.04、小諸市0.05、上田市0.03、大町市0.08(いずれもマイクロシーベルト)と報じられていました。
その値は低いとはいえ、なぜか大町市が他市に比べて倍近くあります。
たとえば、大気汚染物質の光化学オキシダントのようなガス状の微粒子などについては、発生源が集中している平野部よりも、標高の高いところで数値が高くなることがあります。放射能についてもそのようなことがあるのか、興味深いところです。
一方、長野県内の下水処理場の汚泥や焼却灰から放射性セシウムが各地で検出され、その処理・保管に苦慮していることが報じられています。そこで、大町市の上水や下水汚泥はどのようになっているのか知りたくなり、5/31に大町市のHP上からメールを発信し、質問してみました。
ようやく今夜6/14になってお返事をいただきました。全文は下記をご覧下さい。
要するに、上水道に関しては調べていないが今後調べる予定である。下水道汚泥に関しては調べていないし、近隣の処理場でも不検出なので、とりあえずは調べる必要がないとみているようです。
この方針がよろしくないとは言えませんが、連日他市での調査結果が報じられている中で、私たちの身の回りはどうなっているのか、積極的に調べて、情報を提供してほしいものだと思いました。
先日6/11、有志による脱原発の集会とデモが大町市内でも行なわれました。私は所用があって参加できなかったのですが、70名近くが参加したと知り、たいへん心強く思いました。田舎町だけどたいしたものだなあって。
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5 Responses
火曜日, 21. 6 月 2011
大町市合同庁舎の測定結果や、松川小学校の測定結果からすると、北安曇はもしや、「ホットスポットなのではないか?」と心配になります。北アルプスを越えられない物質が落ちてきているのか、等、考えてしまいます。
ただ、この地域は、もともと自然放射線量が高いらしいので、
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html
線量だけでは分からないのかもしれません。福島の影響かどうかは、やはり放射性物質の測定が必要になるのでしょう。自治体の方々にあっては、やはり測定をお願いしたいと思います。
木曜日, 23. 6 月 2011
コメントありがとうございます。
昨日の信濃毎日新聞の記事によると、やはり一昨日の県内での測定結果でも大町は他地域に比べて倍近く高く出ていますね。
自然放射線量の件、情報提供ありがとうございます。興味深いマップですね。
月曜日, 4. 7 月 2011
大町市の自然放射線はいくつになってますか?PCが無いので解らなくて…汚染なのか天然鉱石など地質による数値なのか知りたいです
あと木曽町についても数値見て下さい
地上20mだと地質の影響受けない気がするのですが…どうなってますか?
月曜日, 4. 7 月 2011
前に他の人が同じような事書いていましたね。すいません。結局、どういう風に判断されたのでしょうか?
水曜日, 6. 7 月 2011
代表のkasaです。
コメントに気づかず、お返事が遅くなり、申し訳ありません。
先日、東大で開催されたワークショップで、放射線防護学の助教は、標高の高さにより宇宙からの放射線量が増えるため、たとえば富士山頂では海抜0m地帯に比べて4倍もあるとお話されていました。それからすると、標高800m近い大町市における放射線量が多いのは、当然かもしれません。
ここからは私の考えです。
大気汚染の分野では、既存の工場立地や道路交通により一般環境の大気汚染濃度(バックグランド値)が高い場合、それに見合った対策が求められます。これと同じように、自然状態での放射線量が高い場合も、それに見合った対策が必要であり、今回の事故による影響はどのくらいあるのか、調査して、市民の関心や不安に応えることも行政の役割ではないかと、私は考えています。
ぜひご意見をお聞かせください。