日 時:2月23日(水) 午後7~9時
会 場:NPO地域づくり工房
書籍名:ルソー『人間不平等起源論』(光文社古典新訳文庫)
資料代:500円(どなたでもどうぞご参加ください)
解説:傘木宏夫(NPO地域づくり工房代表理事、長野大学非常勤講師)
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地域(第Ⅰ期)、国家(第Ⅱ期)、経済(第Ⅲ期)と、地域社会の自立を切り口にして読みすすめてきました。第Ⅳ期は、さらに根源的に、人間とは何か、個人と共同体の関係は、人間の発達を保障する政治や開発のあり方等について、先哲らから学びます。
第3回の唯円『歎異抄』は、根本的な人間の救済を願い、圧倒的な多数者である貧しく学のない人びとを、古い仏教の呪縛から解放する革命的な思想書です。マネーゲームが横行する今、人間が生きるための営みに還ることを誇りと思える思想が求められているのではないかと考えさせられました。
第4回は、第Ⅱ期に読んだ『社会契約論』とともに、フランス革命を導いたルソーの代表作とされる『人間不平等起源論』です。人間が自然状態から社会状態に以降するに際して何を失い、獲得したのか、そこに立ち返ることで国民が真の主権を回復する道を探ろうとしています。共同体とは何か、人間にとって開発とは、根源的な問いかけにも示唆を多く与えてくれます。
どなたでも、どの回でも参加できます。ぜひお気軽に起こしください。
******************* 第Ⅳ期の予定 ******************************
第1回(終了) 和辻哲郎『人間の学としての倫理学』(岩波文庫)
第2回(終了) アリストテレス『政治学』(中公クラシックス)
第3回(終了) 旧約聖書『創世記』(岩波文庫)
第4回(終了) 唯円『歎異抄』(講談社学術文庫)
第5回(2/23水) ルソー『人間不平等起源論』(光文社古典新訳文庫)
第6回(3/23水) 大蔵永常『広益国産考』(岩波文庫)
第7回(4/27水) カント『啓蒙とは何か』(光文社古典新訳文庫)
第8回(5/25水) エンゲルス『猿が人間になるについての労働の役割』(国民文庫)
第9回(6/22水) マルクス『経済学・哲学草稿』(光文社古典新訳文庫)
第10回(7/27水) セン『自由と経済開発』(日本経済新聞社)