トップページ » 菜の花ブログ » 大発見! 標高900m帯にミヤマハナゴケ群生地

Author: kasa
• 木曜日, 7 月 27th, 2017

代表のkasaです。

大町市の東山低山帯の標高940m地点に風穴現状の見られる場所があります。
2009年5月6日に、ここでの風穴現象の発見者で会員の坂田悦男さんの案内で訪問しています。

菜の花ブログ:探検「冷風の丘」

このブログでも、周囲とは違う植生に注目し、写真をアップしています。

この間、風穴サミットの取組みを通じて、風穴植生という貴重な生態系である可能性を知り、再訪してみたいと考えていました。
しかし、森林組合による造林事業が入っていて、立入禁止になっています。
風穴地が破壊されるのではないかとやきもきしました。
今月8日、立入禁止ながらも、現地を確認しに行きました。
風穴地の周囲は間伐材が敷かれていましたが、風穴地は木があまり生えないことが幸いして、その岩錐の無事を確認することができました。
そして、一面に白くきれいな植物が群生していました。

dsc01308

この植物の正体を知りたく、各方面に相談し、ようやくこれらがミヤマハナゴケやワラハナゴケなどの地衣類であることが確認できました。
千葉中央博物館の原田浩先生よりご指導いただきました。

ミヤマハナゴケは、富士山五合目(標高2200~2500m)の群生地が知られています。
北アルプスでもハイマツとともに見かけることがあります。
それほど高地の植物が、標高900帯に存在するのは風穴現象によるものであることは疑いありません。
また、『日本の風穴』(古今書院)に紹介されている風穴植生の事例として、ハナゴケ類に関する記述はありません。
風穴植生は、そこが1万年以上も前、この地が今よりもずっと寒かった時代の植生を残しているものです。
天然記念物として保全が図られる必要があると私は考えます。

正式な調査を行う必要がありますが、何よりもこれは貴重な存在ですので、緊急に保全される必要があります。
造林事業を行う前に事前配慮(アセスメント)ができていたのか気になるところです。

余談ですが、
標高2000m以上の植生群があるこの地で、大きなケージを設置し、ライチョウを放し飼いしてみたらどうかなあと、思いました。
大切なライチョウをそんなことに使ったら怒られるかもしれませんが、電気クーラーの下で管理するよりも、自然に近いように思います。

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