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Author: hige
• 金曜日, 8 月 14th, 2015

突然ですが、今最もキャッチーな(^^;通称「安保法案」に異議ありです!!

そもそも、本法律案の提出理由及び条文・条項が、全く現行日本国憲法の精神及び条文に反していますよネ。
それから、手続き的にもこんな重要法案を11本もまとめてって、どう考えても乱暴すぎます。
そう思って、盆休みのヒマにまかせて「平和安全法制」全文を拾い読み(^^;してみました。
(提出法案の正式な名称が「平和安全法制」だとはちっとも知らなかった。たとえば「国際情勢の変化に対応する安全保障関連法案」とかネ...)
右の解説図は、この法案をわかり易く説明しているブログから借りてきました。興味があったら見て下さい。

e688a6e4ba89e6b395e6a188今回の法案が違憲立法なのかどうかは、かの著名憲法学者でなくとも、日本語を理解して合理的な判断ができるほとんどの日本国民はためらわず「違憲」と断言すると思いますよ。
違憲は違憲です。今までにも最高裁で法律に対する違憲判決は幾つか出ているわけで、特別な事じゃないけど、国会の討議中に、学者を集めて意見を聞いて違憲が明確になった法律案が通るという事態は、もしかしたら法案成立前の「憲法の存立危機事態」なのじゃないのかしらネェ...だとすると、「平和安全法制」が成立した時点で日本の骨格は崩壊してしまっちゃう。ナンダこりゃ:shock:

アベちゃんの強引な憲法曲解の目的は、勿論近い将来の憲法改定にあるわけだけど、今回の法律案を読んでみると、これまでギリギリの線で創ってきた各種安全保障に関わる法律の条文が逆に尽くジャマになってしまい、「後方支援地域」をタダの「後方支援」(「後方」の定義は見当たらない)、「米国」を「米国等」、地理的・具体的な「領海及び周辺公海」という概念を完全に削除して抽象的な「重要影響事態」とか「存立危機事態」とかの新語を持ち出す等々。
あっちこっちに生じてしまった矛盾を打ち消す官僚の苦労の痕も生々しく、全く頭が下がると同時に「虚しい努力」と同情さえ感じます。

国語が苦手でノンポリなひげ爺のノー天気な憲法解釈論では、

『...国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。(2)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。』

の意味するところ、”国際紛争を解決する手段としては、”と言うのだから「国内、領土・領海・領空内」ではドンパチやっても良いという事で、自国内のトラブルはヤッパ自分で何とか解決しなきゃと言う極めて責任感の強い真面目で正直な日本人であります。

他方、国権の及ばない、日本で言えば海外?正確には”公海(海洋法に関する国際連合条約に規定する日本の排他的経済水域を含まない)・他国領海・領土・領空”では一切の武力行使は明確に厳格に『やらない・出来ない』ということです。

この辺から厄介な「集団的自衛権」とかが出てくるわけですが、これはそもそも国連憲章制定時に法的に認められた概念の様で、それはそうですよネ。国連って、殆どアメリカとイギリスで決めた事みたいだけど、本来は仲間を増やして、多くの国が集まって集団で何かしようとか、集団で戦争しましょうとか決めるところだからネ。
世界大戦みたいに同盟グループ同士が殺しあうのも集団的自衛権の行使に当たると思います。

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ここで一言。
国会、マスコミ、その他諸々では一般的に「集団的自衛権の行使」という言葉で一括りにしているようですが、アタシは大雑把すぎると思ってます。権利はあくまで権利であって、即その行使を指すわけではありませんよね。
私は、2国間あるいはそれ以上の複数国間で結んだ約束は、目的が純粋な安全保障であろうと経済協定であろうと、「集団的自衛権」の武力を伴わない行使だと考えています。
すなわち、広い意味では国連への加盟そのものでも、日本の集団的自衛権の行使に当たると。
当然、日米安全保障条約の締結は集団的自衛権の行使の最たるものです。
ただし、国連憲章でも認めているように、武力の行使を容認するかどうか等々、その実際の行動規範は加盟国の国内最高法規と裁量権を最大限に認めています。
従って厳密には、「集団的自衛権の行使」は「集団的自衛行為」と改め、「武力を伴わない集団的自衛行為」と「集団的武力行使」とに明確に分けるべきではないでしょうか...
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っと言うわけで、やっぱ現行憲法上では海外での武力行使は、いかなる理由をもってしても、一切、すべて、全く出来ないわけです。
つまり、海外旅行や海外出店はその覚悟でお出かけくださいと言うことです。
仮に国外でテロ集団に拉致されても自衛隊は助けに行きませんヨと。アメリカと違って、よその国まで出かけて首謀者を捕まえたり暗殺したりはもってのほか、武力をもってそのお手伝いはしちゃダメってことです。
せいぜい横から口を尖らせて文句を言うだけ。決して手は出しません!って。
まるでプロ野球の監督が審判に向かって、後ろ手に組んで肩を突き出して抗議しているみたいな、カッコ悪いけど誠実なあの姿です(^^;

ただし警察活動は全く別モノですから、当該被害者が所属国のパスポートを持ち、先方のビザを持っていればチャンと捜査は行われますし、日本の文民警察官が国外捜査に向かうことも有りです。

それらの基準となる「超えてはならない」枠組みが、日本国憲法には明確に書いてあると言うことです。

なのに、軍隊が活動する区域や範囲さえ決められない(あるいは恣意的に決められる:mrgreen:後方に於いて、ミサイル、戦車、核兵器まで輸送できるって。これは戦争行為そのものに間違いなく、国際的に完全な武力行使です。日本以外の戦争軍隊を持つ「普通」の国は例外なくすべてこれを戦争行為と見なします。
(それでも輸送したいのなら、最低でも何処かの武器商人みたく全く利害関係に無関係な第三国を通して届けるとかしないと...あり得ないか(^^;)

アベちゃんとコームラちゃんが言い出した「砂川事件」も悩ましい田中最高裁長官判決がありますが、駐留米軍は日本の軍隊なのでしょうか?。
チョット土地を貸しているだけ、日本は単なる地主さん。
否々、日米協定で口も出せない日本は、貸してるだけの大家さんたり得ない。
日本が駐留を了承していて、そこから直接空爆機が飛び立っているなら、日本は立派な軍隊保有国だとか...。

そう考えると、なんか、在日米軍ってかなり憲法違反ぽい感じがしないこともないです(^^;

話が妙なところに行ってしまいましたが(^^;、某長老会員にお尻を叩かれて一念発起?で書いた私論です。楽しめましたでしょうか。
今年も8月15日を前に、皆さんもチョッとこだわって調べてみるのもいーんじゃないかしらねぇ...

参考まで、以下に今回のネタとなる法案全文掲載サイトを紹介しておきます。
※ 参考:内閣官房の平和安全法のサイト

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2 Responses

  1. higeさん
    いつも噛み砕いた説明ありがとう。
    私は、全世界が戦争放棄の憲法を制定すれば良いと思うのですが・・・
    日本はその主導権を発揮するべきとも。
    紛争あれば、民主主義をもって、話し合いで解決していくようにできないものでしょうか?

  2. 早速のコメント、あり がとう。
    ココは、一応「公式・菜の花ブログ」だから、政治的な賛否はモザイクかけたつもり♪でもないか彡
    でも、今の国会の様子を眺めていると、どうもそんな悠長なこと言ってる場合じゃないかもネ。

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