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Author: kasa
• 日曜日, 5 月 19th, 2013

代表のkasaです。

140名の参加者で熱気がありました

140名の参加者で熱気がありました

18日(土)は、環境アセスメント学会の総会と公開セミナーと、私が委員長を務める情報委員会とがありました。

公開セミナーのテーマは「風力発電施設に係る環境影響評価の現状と課題」です。改正アセス法により風力発電所事業も法対象となったことを受けて、どのような課題があるのか、さまざまな立場から5つの報告がありました。

私は、風力発電について無知や偏見があったので、「目からうろこ」な話でした。ちょっとおもしろいと思ったことのメモを紹介します。

 

・鳥は、設備稼働後、何年たっても風車に「慣れない」。

・大型の猛禽類やカモメなどでは、風車があっても飛行方向を変えない。

・風車への衝突事故は11~5月の昼間に発生する。スペインではその間は風車を止めている事例もある。

・圧倒的に海岸から500m以内での衝突事故が多い(海岸からの吹き上がり風に乗るため被害を受ける)。

・低周波や超低周波については誤解も多く、立地が適正であれば、顕著な影響は確認されていない。

・一方で「アノイアンス(うるささ)」についての配慮も必要になっている。

・立地の適地や不適地に関する情報の共有が不十分で、国レベルでの情報提供が求められている。

・にもかかわらず、アセス法の対象となったことで、事業者側の戸惑い出費も大きい。

・現在、風力発電「大国」は中国で、世界の累積設置容量の26%を占めている。しかも、2011年度の新規設置容量は世界の43%を占めている。

・風力発電設備は外国からの輸入に頼っているが、その部品や機械は日本製がかなりのシェアを占めており、産業として育成できていない。

 

自然エネルギーは「位置的制約・時間的制約」が最大の特徴です。それだけに地域特性をどのように組み込むかが事業の要となります。アセスのあり方も、立地地域や事業規模・内容に応じた多様な展開が必要であると感じました。

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