トップページ » 菜の花ブログ » PM2.5対策の基本は国内問題

Author: kasa
• 水曜日, 2 月 27th, 2013

代表のkasaです。

最近、連日報道されるPM2.5(微小粒子状物質)。

私が、あおぞら財団(公害地域再生センター)の研究主任をしていた1990年代後半、米国での研究成果とそれに伴う規制が始まったことを受けて、日本での対策を求めて運動していました。しかし、国の動きは鈍く、「調査手法が定まっていない」「新たな対策を講じるには時間が必要」などと、紋切り型の回答ばかりでした。

PM2.5は、高濃度汚染が発生すると短時間であっても、呼吸器ばかりではなく、循環器系の病気も増悪させることが、米国での疫学調査で明らかになり、当時驚きをもってその論文を読みました。

ようやく2009(平成21)年9月になって、環境基準が設定されたものの、観測体制は不備のままで、短時間の高濃度汚染への対策も講じられないままきました。

ところが、ここへ来て急にマスコミが騒ぎ出しました。中国からの影響、特に黄砂に混ざって来るPM2.5の問題を軽視できないことは、1990年代後半にも議論していました。どうも、今のタイミングでの大騒ぎは、黄砂の時季ということのみならず、対中国政策が色濃く影響しているように思えてなりません。

最も代表的な汚染源は、ディーゼル排ガスからの微小粒子であり、大都市部や幹線道路沿道で深刻な影響を与えています。観測体制の整備とともに、ディーゼル燃料のエコ化を図ることに議論の焦点を当てるべきです。

尖閣諸島の問題などを背景に、問題の本質から目をそらさせているような気がしてなりません。

大町市のごみ収集車はバイオ軽油100%で運行しています(4~10月)。

大町市のごみ収集車はバイオ軽油100%で運行しています(4~10月)。

本会では、温暖化防止と人体への影響の少ないエコなディーゼル燃料としてのバイオ軽油の普及に努めてきました。自動車業界が牛耳っている日本では、自動車に対策を施して買い替えを促す対策が重視されています。しかし本来は、ドイツがしてきたように、自動車を買い替えせずとも、燃料をバイオ化することでエコ化を図ることに重点を置くべきではないでしょうか。

バイオ軽油を地域で取り組むことの意義を再確認する機会にしたいと思います。

 

 

以下、EICネット「環境用語集」より 

直径が2.5μm以下の超微粒子。微小粒子状物質という呼び方もある。大気汚染の原因物質とされている浮遊粒子状物質(SPM)は、環境基準として「大気中に浮遊する粒子状物質であってその粒径が 10μm以下のものをいう」と定められているが、それよりもはるかに小さい粒子。
PM2.5はぜんそくや気管支炎を引き起こす。それは大きな粒子より小さな粒子の方が気管を通過しやすく、肺胞など気道より奥に付着するため、人体への影響が大きいと考えられている。
代表的な微小粒子状物質であるディーゼル排気微粒子は、大部分が粒径0.1~0.3μmの範囲内にあり、発ガン性や気管支ぜんそく花粉症などの健康影響との関連が懸念されている。

You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

One Response

  1. バイオ軽油は、硫黄酸化物をほとんど排出しないことと、黒鉛が軽油の3分の1になることがメリットですね!窒素酸化物は排出しますけど。
    PM2.5は発生源から直接排出されるものと、大気中での光化学反応等によりガス成分(揮発性有機化合物(VOC)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)等)から生成されるので、軽油よりもバイオ軽油の方がPM2.5の発生も少ないということが言えますね!
    政策面、技術面の課題は多々ありますが、継続したい事業ですね!がんばろう!!

Leave a Reply