Archive for Blog ◊ ヒゲ爺研究所 ◊

Author: hige
• 月曜日, 9 月 09th, 2019

某朝日新聞で
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「平均値」を疑え

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みたいなインタビュー記事を見つけました。
統計に興味があったので読んで見ましたが、要するに、先だっての「老後2,000万円不足」みたいな「平均値」ではなかなか格差社会の実態は表すことが出来ない。標準的な分布をしない年間収入とか格差の大きい「維持すべき老後の生活水準」のような類は、「中央値」と言う指標の方がふさわしい。

っと言うようなことが書いてありました。
まっそうでしょう。
ニッセイの基礎研究所の偉い専務理事さんがおっしゃってました。

ただココで言いたかったのはその話ではなくて、最後の方で
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聞き手 一方で省庁の統計不正が次々に明らかになり、日本の統計は大丈夫かとも思いますが。

話し手 「終戦直後、吉田茂首相は『このままでは大量の餓死者が出る』とGHQに食糧援助を求めましたがそれほどの援助が届かなかったのに餓死者は限られました。吉田は『わが国の統計が完備していたら無謀な戦争はしなかったろう』と冗談でごまかしたといいます」
「占領下で日本の統計はずいぶん良くなりましたが、その後、人やお金を減らす中で、不正が生じたのだと思います。
戦略を立てるにも政策の効果を測るにも統計は重要なのに、政府も社会も関心が低かった。もう少し人手とお金を割くべきです...途中略...政治家や官僚が重要性を分からないと、なかなか充実されません。」
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っと、こんな内容でした。
そうなんです、芸術祭の報告書に書かれるべき政策評価や経済効果等の判断基準となる「統計」とはかくも重要なもので決して疎かにしてはならないのです。...チャンチャン      以上一休みでしたm(_ _)m

Author: admin
• 水曜日, 8 月 21st, 2019

長くなりそうなので1と2に分けました(^^)

そもそも、アートとかスポーツに地方自治体が関わるのは、基本的にはあくまで住民へのサービスを充実させる為だと思う。
仮にそれが純粋に娯楽目的や営利目的(行政がお金儲けしたって全く問題ないです。っと言うかドンドン奨励しちゃいます。損しちゃダメだけど(^^;)であったとしてもネ。

もちろん、教育的な観点や、その感性に訴えかける特性をもって多様な価値観の存在を知らしめたり、社会的な成熟を目指すことだって大きな目的だろうしね。
だから、住民主体のイベントやお祭りだって何らかの形で行政が補助や協力をしてくれるわけです。
(ところが、残念なことに大町市の芸術祭は全く住民主体ではなく、大町市というか牛越市長の独断で市職員総がかり、しかも北川ディレクターに丸投げというスタイルです。)
小さなサークルで企画して、うんとつましくやっても、やっぱお金はかかりますもんね。

でも、だからと言って、無制限に公金を支出するわけにはいきません。
公金の支出は、事前に公募や審査があって、事後にはきちんと報告書の提出や評価が義務付けられるべきです。
現に市町村や県、国の助成金はそうやって運営されています。

さて、大町市の「北アルプス国際芸術祭」はどうだったのでしょうか?
元々は、県の「2014年度元気づくり支援金」を得た地元の市民で構成されたNPO法人が実行委員会事務局(この時点では当 地域づくり工房は実行委員会の会員でした:razz:)となって行った「食とアートの回廊」イベントを、大町市長が乗っ取るというか肩代わりする形でその3年後に開催した芸術祭です。

食とアートの回廊は県の支援金約422万円を得た総事業費564万円の事業で、市街地及び周辺に8作家の作品を配し、8月9日から24日の16日間のとてもコンパクトでテーマも「水の町大町」と明確で地元の原始感覚美術祭や作家も加わった芸術祭でした。
報告書では、
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100人のツアー客、入場料が必要な空家アートのチケット売上げ500枚を始め、アートサイトの延べ入込数はおよそ5000人に達した。
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っとあります。
このとき、北川フラム氏は単なるアドバイザーという立場でした。

がしかし、次なるステップとして次回に向けて予算も約800万円超と拡大、このあたりから何やら市長の影がチラホラ。
800万円もの?事業は地元NPOには荷が重過ぎる、無理?とかで、突然ドタバタと「新実行委員会」らしきものが動き出し、2015年11月8日にはあれよあれよと言う間に会務を総理する実行委員長には大町市長:牛越徹氏が選任され(ナンカ自作自演でやらせっぽいけど)、北川氏はチャッカリ総合ディレクターになっていたのです。上手いですねぇ~。

その後の経過は皆さんご存知の通り、実行委員会とは名ばかりの「大町市役所の別館」となった委員会は「市職員」の出先機関となり、3年後の芸術祭終了までの延べ予算は2億円を超える規模に膨れ上がりました。(この規模は北川フラム氏の提案です。)
しかも、その間の市民への説明会等では、開催目的はナント「地域経済の停滞打破」、「人口減少に歯止めを」、「座して衰退を待つわけには行かない、何かしなければ」、「現状へのカンフル剤」、「起爆剤」等々、なんとも物騒で勇ましいキャッチフレーズが理事者や市民の間からも叫ばれるようになってきたのです。
しかも、大町市長である牛越氏から実行委員会代表の牛越氏に支払われるその支援金或いは助成金の2億円超は、これまたナント「負担金」だとか「贈与金」だとか説明し出す始末。
事実、ほぼ総事業費全額と言える2億円弱(191,493,000円)の支出は、公金を支出する際の法律に定められた必須手続きを踏んでいません。つまり、法律用語で言う「支出負担行為」というものが存在しないのです。
大町市と実行委員会の間には「契約書」が存在しないのです。

それにウッカリ忘れてしまいそうですが、実行委員会事務局員として働く「市職員」の人件費はこの総事業費には1円も含まれていないのです。つまりその人件費分は芸術祭の経費ではありますが普段通り大町市の一般会計から市職員給与として補填されているわけです。彼らは本人の意思に関わらず、上司の指示通り、市役所勤務時間中に外部組織で働き、大町市から給料を得てしまうわけです。
全くの違法行為ですが、市職員に瑕疵はありません。
こんなことが常態化している市のコンプライアンスの甘さからくるガバナンスの喪失です。
これは一重に行政の長たる大町市長の責任です。

これらの事実は明らかに違法な公金支出であり、現在大町市は大町市民有志によって裁判で訴えられています。

また、この2億円超の支出はその約7割以上が北川氏の会社の懐に入りました。
(詳細は、あまり信用できないかもしれませんが実行委員会が作成した「最終開催報告書」を参照)
これでは事業費の大部分が東京都の会社に持っていかれてしまい地元地域には殆ど還元されません。
一生懸命協力したボランティアの方々も無償です。また作品の作家等に支払われた製作費も不明瞭です。
さらに、重要な事後の評価では、費用対効果(通称B/C)算出の基本データである「入り込み数」が大幅に水増しされたりしています。
(参考:大町の芸術祭を考える会チラシ

こんな事では、表向き:mrgreen:の目的(そもそも、この芸術祭が目指すものが果たして明確に語られていただろうか?:mrgreen:)は勿論、インバウンド等の集客や定住者増を目的とした『興行』としてさえも失敗で、当然期限切れのカンフル剤か湿気た起爆剤にしかならない、いやならなかった。

これで大町市の知名度が大幅に上がったわけでも無し、市長が熱く語る大町市の将来像などとても描けそうもありませんね...:cry:
こんな風に芸術祭やスポーツ祭典等で、「実行委員会方式」をあたかもマネーロンダリングの如きブラックボックスの様に利用する手法からの脱却もこの際、真剣に考えていく必要があると思います。

せっかく2部に分けたのに、またまた長くなってしまいました。m(. .)m

Author: admin
• 水曜日, 8 月 21st, 2019

前回Ⅱの時に
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さて、では本芸術祭のような高額費用で期間限定的な『お祭りイベント』を、市町村が主導して行う公共事業としてどう捉えるべきか?:roll:

ようやく本シリーズ話題の肝であります...恣意的な訪問者数の水増しの実態、芸術祭にかかわる『費用対効果』と、あわせて『証拠に基づく政策決定(EBPM)』については又次回に(^^;
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などと書きましたが、最近『「表現の不自由展・その後」中止問題』が喧しいので臨時増刊号:mrgreen:です。
まあ、事の経緯(表現の...実行委員会公開質問状への県知事回答)は皆さんよく御存知のこととして、私個人的には「津田大介さん(芸術監督:アートディレクター)、激しく大いに残念!!!。もっと過激に、もっとゲージュツ的に、もっと粘って、やれることイッパイあったと思うヨ...」デス。まぁ軟弱にもスポンサー(トリエンナーレ実行委員会)に同意しちゃったんだろうネ。そのため、津田氏に協力した、「表現の不自由展・その後」実行委員会は、依頼元の張本人である津田氏本人に大きな不信感を持つに至ったわけだ。そりゃそうだ。事前に主催者本人に相談も無かったとか...むかつくのは無理もない:evil:

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芸術祭は実行委員長が大村氏で実行委員長代理が河村氏。総事業費約12億円で、愛知県が約6億円、名古屋市が約2億円を支出。文化庁から愛知県に約7829万円の補助金が充てられてるらしい。(AERAdot.記事より)
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今回の混乱の中で、表現の自由云々はもちろん重要な要素ではありますが、トリエンナーレ実行委員会の会長代行でもある河村たかし名古屋市長が大村知事に展示中止を求めた件や、公金を投じた芸術祭に行政は介入すべきか等々、ここでは文化振興施策や公金助成について考えてみます。(つづく Ⅲ-2へ)

Author: admin
• 金曜日, 4 月 12th, 2019

考える会の市議会議員立候補者へのアンケート結果、読ませていただきました(^^;

やっぱ、堀堅一議員さんは文字が小さくてお気の毒でした。
でも読めましたヨ!
ご本人の
f.b.もしっかり読みました:razz:

ただし、内容には問題ありですねぇ~
┏━━━━━━━━ 以下、引用
赤字のイベントは認めないという事もチラシから読み取れますが、はたして、民間ならともかく、行政が執り行う事業が、すべて黒字でなければならない理由は?何なのでしょうか。
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過去のチラシを読んでも「考える会」がそのように言ってるとはとても読み取れません。
そもそも、表向きこの「芸術祭」は行政が行ってはいません。民間です。
民間の「実行委員会」が市からお金を貰って執り行っています。
(さらに、市と実行委員会の間には契約すら無い違法な出金です)
堀氏曰く⇒「民間ならともかく、...」の民間です。間違いなく!

まさに得意の丸投げ・委託/請負契約です。大町市はむしろ発注者、お客さんです。
(そして、お客さんとお店屋さんの代表者は大町市長が一人二役やってます:mrgreen:
にもかかわらず、民間実行委員会に派遣されている市職員の多額の人件費まで負担しています:shock:
だからこそ、イベント会社と実行委員会は大町市民に対して、確かな結果を出さなければならないのです。
そしてスポンサーである市は厳格に結果を評価しなければならないのです。

考える会は、「支払い内容が不明瞭且つ結果を正しく評価できないような企画」に多額の公金を投じるべきでは無いと言っているのだと理解してます。
3年間に3億円近くを投資しながら、いいですか、全く何の成果も残っていないじゃないですか。
悪名高い「箱もの」さえです。
こういうのを「公金をドブに捨てる」と言うのじゃないでしょうか。
某イベント屋さんは大儲けでホクホクでしょうがネ。

┏━━━━━━━━ 以下、引用
国保税、指定管理の諸施設、大町病院の運営等々、それぞれが長い時間の中で市民生活に様々な影響をもたらしています。移住施策、環境施策、企業誘致、商店街の活性化等々にも、有形無形の影響を及ぼすものであり、けっして短期的な結果を求める事業ではないことをご理解ください。
┗━━━━━━━━

国保税とか消防とか一般ごみ処理、図書館、文化会館等は、すべて、市民の合意を前提にした行政のお仕事です。
また、指定管理や上下水道、公立病院等は行政サービスといえどもなるべく企業会計で処理すべしとされているようです。
つまり、営利企業なみの経営が求められるのです。
利益を上げなければ「夕張市」のように住民へのサービスは根底から破綻してしまいます。

人口の少子化や経済の停滞で、自治体と言えども経営破綻する時代に、刹那的に大枚の経費を投じて「お祭り騒ぎ」をやっている場合ではないのではないでしょうか。
このような状況下、全市民的な高い評価を得られない、あるいはきちんとした評価さえ出来ない「興行」などに投資している余裕はないのではないでしょうか。

「考える会」は決して芸術に無理解なわけではなさそうです。
むしろ、大町に潜在する自然の価値や歴史的建造物、市民から興された芸術やクラフトをもっともっと普及させることに力を入れるべきだと言っています。

全くの「興行」でありその中身のすべてを東京の業者に委託してしまうようなお祭り騒ぎを、さも市民と行政の協働企画などと偽って宣伝する市長にはあきれるばかりか、そのような予算案がスルーっと通ってしまう議会の責任も重大です。

以上、ついつい興奮して:mrgreen:長くなってしまいましたが、候補のアンケートを読んだ感想でした。
拡散・シェア、大歓迎!!<http://npo.omachi.org/?p=14594>

Author: hige
• 日曜日, 2 月 10th, 2019

お待たせしました。
「北アルプス国際芸術祭」その後”の続編です。

内容は、「私の『大失敗』評価ですが、その根拠について」でしたネ。

前回書いたように、『長野経済研究所』による『北アルプス国際芸術祭経済効果分析調査業務報告書』が如何にイイカゲンなシロモノであったかを糾弾しましたが、これは決して分析機関そのものを非難したものではありません。分析を依頼した芸術祭実行委員会が提供した元データに明らかに恣意的な水増しがあった事を指摘しています。

折しも、国会では『厚労省不適切調査』について侃々諤々の議論が交わされています。
さすが国政レベルです(^^; その金額に...:shock:デス!
今回の不祥事が発覚したことによって、雇用保険と労災保険が過少給付されていた事も露呈、その未払い総額は567億円に上り、さらに尻拭いの追加事務費だけで195億円掛かるといいます。

大町市の場合、金額は桁違いではありますが、発注担当者や指示者の恣意性を厳格に評価すれば、本芸術祭の方が遥かに悪質かも。
分析結果が全く信頼性に欠ける原因は、偏ったデータを提供した実行委員会にあります。
この際、実行委員会と大町市、いったいどちらに責任があるのでしょうか???
この件(組織の二重性、二枚舌、双方代理問題)についても何れ詳しく論じるつもりです。

こうした分析作業は、極論すれば、推計統計学に則った数値処理作業で、つまりコンピュータに数値を入力すれば即結果が出力されると言う自動計算処理なので、その元となるデータの信頼性に完全に依存します。にも拘らず、標本抽出作業(サンプリング)や生データの収集などは全くの素人である実行委員会スタッフや市職員やボランティア市民に任せ、そのデータの信憑性もチェックせずに分析会社に丸投げした結果が、デタラメ且つ高額(委託料)な分析結果の報告書になったのです。

本来ならば、分析機関と現場のデータ収集者(調査員)は綿密な連携を取り、分析に必要な偏りの無いデータ収集手段を設計し、そのプログラムに厳格に従ったデータ収集作業を実行しなければ、政策決定に資する信頼性は確保できません。

大町市にとって決して小額とは言えない、平均1億円/年、3年で3億円もつぎ込む事業では、政策判断の根拠となるべき分析結果がデタラメでは身も蓋もありませんし、ましてや全く同じようなスキームで第2回を開催するなど...殿っ!!御無体な:evil:
:idea:余談ですが、スキーム(scheme)には「陰謀」とか「悪巧み」なんていう意味もあるらしい :cool:

当たり前ですが、まともな民間企業では、完了した大きな事業についてその事業評価は必須です。なぜなら儲からない事業は見直すか止めるかしなければ、会社は間違いなくつぶれてしまいますから。
そのために、業界では「PDCA」とか「OODA」等々色んな手法が解説されています。

勿論、公的事業でも、貴重な税収を投入するからには、当然「費用便益分析(B/C)が適用される」わけですし、「事業の採否、継続の可否等に関し合理的判定を行うための基礎資料とされてきた」(ウィキペディアより)そうです。

公共事業で度々B/Cが議論に上がるのは主にインフラ整備にかかわるケース等で、ダム建設や鉄道・河川・道路改修等ですが、一般に基礎自治体では公立病院や水道会計等に限られがちです。

さて、では本芸術祭のような高額費用で期間限定的な『お祭りイベント』を、市町村が主導して行う公共事業としてどう捉えるべきか?:roll:

ようやく本シリーズ話題の肝であります...恣意的な訪問者数の水増しの実態、芸術祭にかかわる『費用対効果』と、あわせて『証拠に基づく政策決定(EBPM)』については又次回に(^^;

例によって、異論・反論、コメント・炎上・拡散、大歓迎:mrgreen:

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